【初心者向け】『香水/瑛人』の弾き方を現役ギター講師が解説!

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今回は、瑛人(エイト)さんの「香水」のアコギ伴奏パートを解説していきます。

コードの数・構成もシンプルで、初心者の方も、少し気合を入れて練習すれば十分にマスター可能な曲です。

実はこの曲、最初の8小節だけ完成すれば、全体が弾けてしまうんです!

是非、チャレンジしてみましょう!

下のYouTube動画でも解説しております。

『香水』をギターで演奏するときに必要なもの

まず、以下のものが『香水/瑛人』の演奏に必要となります。

  1. アコースティックギター
  2. カポタスト
  3. チューナー

アコースティックギター本体はもちろんのこと、カポタスト・チューナーが必須アイテムとなります!

それでは、そのカポタスト・チューナーについて個別に見ていきましょう。

カポタストとは?

カポタストは略して『カポ』と呼ばれます。

ギターで普通に弾くと難しいキーでも、任意のフレットに装着することでとても簡単に弾くことができるようになる、演奏上便利かつ効果的なアイテムです。

この曲を『カポ』を使わずに原曲キーで弾こうとすると、トンデモなく難しくなりますので、迷わず『カポ』を使用しましょう。

この曲では『カポ』を1フレットに装着し、演奏していきます。

以下のような商品が定番で、おすすめです!

チューナーとは?

チューナーはギターに限らず、楽器の音程を調整する際、その音程を目で見て確認できるアイテムです。

音程が外れた状態のギターでは、いくら正確に弾けても、当然ながらキレイに演奏できるはずがありません。

特に最初の頃は、音程を耳で聴いて判断する事が難しいので、チューニングする時は必ず用意しておきたいですね。

チューニングに関してわからない方は、以下の記事が参考になります。

是非目を通しておきましょう!

ギターチューニングの手順|やり方の基本・コツを音楽講師が解説!

2020年7月5日

チューナーを持ってない方は以下のような商品がおすすめです!

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奏法はフィンガーピッキングで

『香水/瑛人』の演奏は、フィンガーピッキングで行います。

いわゆる『指弾き』ですね。

初心者のうちは、ピック弾きからギターの練習に入る方が多いので、「ちょっと難しいな……」と思う方もいるかもしれません。

しかしながら、そういった方も、これを機にフィンガーピッキングにチャレンジしてはどうでしょう!

指弾きができれば、演奏の幅も広がりますので、ギターを弾く事が楽しくなること必至です!!

また使用するコードは、フィンガーピッキング用に簡略化する事ができ、セーハタイプのコードなど難しいフォームを使用せずに済みます。

フィンガーピッキングの基本として、右手指の担当する弦は以下の通りです。

  • 親指は6弦〜4弦
  • 人差し指は3弦
  • 中指は2弦
  • 薬指は1弦

定着するまでは、この基本をしっかりと守りながら練習していく事が大切です。

押弦するときのコツ

押弦するときのコツを以下にまとめてみました。

これはどのようなコードを弾くときも、特に意識してもらいたいことです!

  1. 左手の爪はできるだけ短くする
  2. フレット寄りを押さえる

練習時は、以上のことを必ずチェックしましょう。

それでは、次は使用するコードの解説に入ります。

使用するコード

『香水/瑛人』の演奏で使用するのは、上に記した6つのコードです。

ギターの経験が少しある方にとっては、これらのコードフォームに少し違和感があるかもしれません。

それは、先ほども述べましたが、フィンガーピッキングの演奏用にコードを簡略化しているからです。

上に記したコードフォームで弾く方が、セーハタイプのコードがなく簡単で、負担が少ないのは確実です。

しかしながら、もちろん正規のコードフォームでも演奏できますので、好みで使い分けて構いません。

それでは、その正規コードフォームも含めた、各コードの解説に入ります!

Gの押さえ方・弾き方

それでは、まずはGコードの解説から始めていきます。

上の画像左の指板図は、簡略化する前のGコードです。

このGコードの不要な部分を省略すると、右の指板図のようになります。

演奏に使用するのは6・3・2弦のみですので、以下のように押弦しましょう。

  1. 6弦3フレットを中指で押さえる
  2. 2弦3フレットを薬指で押さえる

そして、フィンガーピッキングをする右手指は以下のように担当します。

  • 6弦は親指
  • 3弦は人差し指
  • 2弦は中指

Aの押さえ方・弾き方

次に、Aコードの解説を進めていきます。

上の画像左の指板図は、正規コードフォームのAです。

このAコードの不要な部分を省略すると、右の指板図のようになります。

演奏に使用するのは5・3・2弦のみです。

以下のいずれかの方法で押弦しましょう。

  1. 3弦・2弦の2フレットを人差し指の小セーハで押さえる
  2. または、3弦2フレットを中指、2弦2フレットを薬指で押さえる

弦2本分の小セーハはできるという方は、1のやり方で、まだセーハは難しいという方は、2のやり方が良いでしょう。

そして、フィンガーピッキングをする右手指は以下のように担当します。

  • 5弦は親指
  • 3弦は人差し指
  • 2弦は中指

DとDsus4の押さえ方・弾き方

次に、Dコード・Dsus4コードの解説を進めていきます。

この2つのコードは、どちらも正規のコードフォームで省略されていません。

よく見るとそれぞれのコードは、1弦のみが違うだけでコードフォームがよく似ています。

この違いに注目すると、とても覚えやすいですね。

また、曲中の奏法としては、以下のような特徴があります。

  1. D→Dsus4に移行するときは、中指→小指のハンマリング・オン
  2. Dsus4→Dに移行するときは、小指→中指のプリング・オフ

この2つの動きをスムーズにつないでいくことが最大のポイントです!

この奏法については後に述べます。

そして、フィンガーピッキングをする右手指は以下のように担当します。

  • 4弦は親指
  • 3弦は人差し指
  • 2弦は中指
  • 1弦は薬指

ハンマリング・オンについて

ハンマリング・オンは略して『ハンマリング』と呼ばれ、譜面上では『H』と表記されます。

この奏法は、ピッキングした弦のフレットを左手の任意の指で弦を叩き付けるようにして、音をなめらかにつなぐテクニックです。

上記譜面のように、⭕️印の部分のみがDsus4のコードフォームになります。

この曲の場合は、D→Dsus4に移行するとき、まず1弦2フレットを中指で押さえてピッキングします。

この後、ハンマリングするタイミングがきたら、1弦3フレットを小指で叩き付けるように押さえます。

これで、1弦2フレットから1弦3フレットの音がなめらかにつながれば、ハンマリングの完成です。

プリング・オフについて

プリング・オフは略して『プリング』と呼ばれ、譜面上では『P』と表記されます。

この奏法は、『ハンマリング』とは逆のイメージですね。

上記譜面のように、⭕️印の部分のみがDsus4のコードフォームになります。

この曲の場合Dsus4→Dに移行するとき、先ほどハンマリングしているため、1弦3フレットを小指で押さえている状態になっています。

このとき1弦2フレットを中指で押さえて用意しておき、プリングするタイミングがきたら、弦をひっかくように下側に向けて小指を離します。

これで、1弦3フレットから1弦2フレットの音がなめらかにつながれば、プリングの完成です。

F#7の押さえ方・弾き方

次に、F#7コードの解説を進めていきます。

上の画像左の指板図は、正規コードフォームのF#7です。

このF#7コードの不要な部分を省略すると、右の指板図のようになります。

演奏に使用するのは6・3・2弦のみです。

以下のいずれかの方法で押弦しましょう。

  1. セーハができる方は、左指板図の形で押さえてもOK
  2. 6弦2フレットを人差し指、3弦3フレットを薬指、2弦2フレットを中指で押さえる

2の簡略型で押さえる方は、3弦3フレットを小指に変更してもOKです。

そして、フィンガーピッキングをする右手指は以下のように担当します。

  • 6弦は親指
  • 3弦は人差し指
  • 2弦は中指

Bm7の押さえ方・弾き方

最後に、Bm7コードの解説を進めていきます。

上の画像左の指板図は、正規コードフォームのBm7です。

このBm7コードの不要な部分を省略すると、右の指板図のようになります。

演奏に使用するのは5・3・2弦のみです。

以下のいずれかの方法で押弦しましょう。

  1. セーハができる方は、左指板図の形で押さえてもOK
  2. 5弦2フレットを人差し指、3弦2フレットを中指、2弦3フレットを小指で押さえる

2の簡略型で押さえる方は、2弦3フレットを薬指に変更してもOKです。

そして、フィンガーピッキングをする右手指は以下のように担当します。

  • 5弦は親指
  • 3弦は人差し指
  • 2弦は中指

アタックミュートのやり方

アタックミュートとは、振動している弦をミュートすると同時にギターのボディーや弦に手指を叩きつけて、パーカッション的な効果音を得る奏法です。

この『香水』の曲中では、この奏法が絶妙な味付けとなっており、是非ともマスターしたいテクニックですね!

では、下の譜面を見ていきましょう。

1小節目を見てみると、2拍・4拍目の頭の位置に✖️印がありますね。

この部分がアタックミュートをする箇所になります。

アタックミュートをする時のコツは、しっかり指定の弦をミュートすることから始まります。(※ミュート=消音)

1小節目の最初の✖️印の場合は、その手前で弾いた6・3・2弦の音を完全にミュートしながら、その弦周辺やボディーを同時に手指で叩きつけるようにします。

このとき大事なのは、必ず各弦の担当の指でこの動作を行うことです。

この動作がうまくいけば、原曲のようなキレの良いアタック音が得られるはずです。

しかし、まずはミュートがしっかりできてないと、キレの良いアタック音は得られません。

最初から、無理に弦やボディーを叩くことを意識しすぎると、ミュートが不完全になりがちです。

そんな時は無理をせず、目的の弦をしっかりミュートするところから始めてみましょう!

8小節のパターンをマスターしよう!

最後に、全体を仕上げていきましょう!

上記画像は『香水』の最初の8小節です。

この曲、当然もっと長いのですが、実は覚えるのはたったこれだけです!

この8小節のパターンを、ひたすら曲が終わるまで繰り返していけばOKです。

この記事で説明した内容を確認しながら、『香水』を仕上げていきましょう!

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